バインディングの角度(アングル)をどうするか?|スタイル別具体例
バインディングの取り付け角度は、滑り心地に影響する。
どのように角度を設定するかは以下を総合的に考慮に入れるのがベストだ。
・自分のライディングスタイルとレベル
・自分の好み
・自分の体のつくり
本記事では以下の3つのスタイルに適したバインディングの取り付け角度を紹介していく。
・初心者
・フリースタイル
・オールラウンド(オールマウンテン)
念のため確認しておくと、本記事で紹介する角度は絶対のものではない。
自分で試行錯誤していく上でのたたき台として参考にして頂きたい。
※本記事では、レギュラーの場合を前提にしているので、グーフィーの人は左右を反対にして解釈して欲しい。
バインディングの取り付け角度(アングル)
バインディングの取り付け角度とは、
バインディングを「ボードにどのくらいの角度をつけて取り付けるか」を表したもの。
ボードの縦方向に丁度垂直な角度を0度とする。
そして、ノーズ方向に角度をつける場合をプラス○○度と表記し、
テール方向に角度をつける場合をマイナス○○度と表記する。
やりたいスタイルが異なれば、適切な角度が少しずつ異なるが、
ほとんどの場合、
・前足がプラス12~プラス24度
・後ろ足がプラス6~マイナス15度
の範囲に収まっている。
そして、後ろ足の角度の大きさは前足の角度の大きさを越えないようにするのが原則。
(例えば、前足プラス12度、後ろ足マイナス18度は基本NG)
この範囲から外れる場合は、「経験を積み、かつしっかりとした理由」があった方がいいと思う。
バインディングのディスクプレートには角度調節用の目盛りがついている。
ほぼ全てのバインディングは「3度刻み」で角度を調節できるようになっている。
※バインディングの角度以外にも、スタンスの調節で考慮すべきことがあるのは知っておこう!
・スタンス幅
・セットバック
・ハイバックのフォワードリーン
・センタリング
参考記事
➡マイボードを手に入れたら必須|ギアのセッティング用基礎知識
自分にとって最適な角度を見つけるには、
以下の一般的な角度を参考にして試してみて、自分の滑り易さに応じて微調整して欲しい。
初心者用アングル
最初にどんなアングルで始めるかは、以下の2つの考え方のどちらかを採用して決めるのがおススメ!
①レギュラーかグーフィーかを決めて(自分のメインスタンスを決めて)そのスタンスでのターンのしやすさを重視する
この立場の場合、
・前足の角度は15度か18度
・後ろ足は0度から6度
が一般的だ。
②レギュラーかグーフィーか決めるのに実際に滑ってみてやりやすい方を採用すべきとする考え方
この立場の場合、左右どちらにも滑り易いダックスタンスから始めることになる。
ダックスタンスとは、「前足の角度はプラス、後ろ足の角度はマイナス」にセッティングするスタンスのこと。
ダックスタンスは次の「フリースタイル用アングル」を参照して欲しい。
フリースタイル用アングル
フリースタイルの場合、一般にダックスタンスが採用される。
①左右の角度を完全に対称にする場合
完全に対称にする場合は、「前15度、後-15度」か「前12度、後-12度」が最も典型的。
②後ろ足の角度を少し小さめに設定する場合
・メインスタンスのターン性能を重視するなら、「プラス18度、マイナス9度」
・スイッチをより重視するなら、「プラス15度、マイナス12度」
がおススメ!
オールラウンド(オールマウンテン)用アングル
オールマウンテンの場合、後ろ足の角度をフリースタイルの場合よりも少しプラス寄りにするのが一般的。
スイッチでの滑り易さをどれ位重視するかで、後ろ足のマイナス具合を決めよう(大きくすればスイッチが滑り易くなる)。
まとめ
以上で挙げたアングルは一般的な例であることを再確認しておいてほしい。
全くの手探りの状態から決めるよりは、何らかの指針があった方が決めやすいという理由で挙げている。
もちろん、そのまま使って自分にフィットすることもかなりあるハズのアングルを選んでいるのでその点は安心して試してみて欲しい。
ただし、滑り心地を確認しながら微調整することも選択肢として持っておこう!
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