【スノーボードの基本姿勢】始めたばかりの頃はどんな姿勢で練習すればいい?
何かを始める場合、「とっかかりとしてのあるべき形」を教わって
それを守って基本をマスターしていくのが間違いない。
例えばテニスを始める場合は「ラケットの持ち方とか構え、振り方の型」を教わり
その通りに進めるのが良いだろう。
また、ダーツを始めるなら「ダーツの持ち方と構え方、投げ方の型」を教わる。
ギターを始めるとしても「持ち方や弦の弾き方の型」を教わる。
これらに共通することは、上達後には最初に習った型のままではないという事だ。
これはスノーボードにも当てはまる。
プロの映像を見ても全く同じ見た目で滑っている人はいないことから簡単に想像できる。
もちろん押さえるべきところは押さえておくべきだが、
自分のやりやすさや見た目の好みに応じて基本姿勢は変化させていくもの
と捉えるのが自然だ。
つまり、
①まずは、基本姿勢を学びその姿勢で基礎をマスターする。
↓
②自分のやりやすさや好みに応じて、上達と共に変化させていく。
↓
③仮に悪い方に変化してしまったら、気付いた時点から修正する。
基本姿勢を知る前に、ここまで把握しておけば完璧だ。
では、早速スノーボードで基本姿勢とされている姿勢を学んでいこう(①~③の流れの中で、①の部分)!!
スノーボードの基本姿勢
基本姿勢はスノーボードに必要な動きをしやすく、かつ自然体に一番近い姿勢のこと。
つまり、自然体である直立姿勢を少しずつスノーボードに適した姿勢に変化させていけば基本姿勢になる。
自然体(直立姿勢)
スノーボードを装着して直立した姿勢では、体の中心を通る体軸は板のほぼ真ん中かつ、板に垂直になっている。
体軸がこの状態になっていると板の上でのバランスがとりやすい。
ヒザのサスペンション
スノーボードでは起伏にとんだゲレンデの雪面上を滑り降りる。
つまり、雪面からかなりの衝撃が板を通じて体に伝わってくるという事。
この衝撃を吸収するには、ヒザを柔らかく使うことが非常に重要になってくる。
自動車、バイク、自転車などには地面からの衝撃を吸収するサスペンションと呼ばれる部分がある。
スノーボードでは、その役割を主にヒザに任せる。
視線
当たり前のことなのだが、人間は移動する時には進行方向を見たほうがよい。
スノーボードで進行方向を見るためには頭をノーズ(板の先端部分)の方向に向けなければならないが、
出来るだけ自然な姿勢を維持したまま向けるにはどうしたらいいだろうか?
それには2つの考え方がある。
①首を回すだけで頭をノーズの方向に向ける
首は自然ではないが、首よりも下は自然な姿勢
②腰、肩、首をそれぞれ回して頭をノーズの方向に向ける
首だけに負担させずに体全体として自然な姿勢をとりたいならこちら
※②には腰、肩、首にどれ位ずつ負担させるかによって無数のパターンがある。これが人によって滑る姿勢がかなり違う理由だ。
両手の位置
最後は両手の位置をどうするか?
両手の位置も、人によってかなり差がある。
だらんと下げたり、少しひじを曲げてもちあげたり
これも最終的には好みで決めることになるのだが、特に最初は指定してもらうのがありがたいと思う。
バランスをとりやすさを重視して、基本方針は両手を大きく広げるように心がけよう。
そして、前手はノーズの上、後ろ手は体の前側に置くことをおススメする。
その理由は以下の通りだ。
<後ろ手を体の前側に置く理由>
人間の体は前に倒れそうになった場合は、体を曲げて対応しやすいが、
後ろに倒れそうになるのには弱い。
これに少しでも対応するために、後ろ手を体の前に置き、バランサーにする。
<前手をノーズの上に置く理由>
前手は前肩とつながっている。
そして肩を回すと、腰が回り、足を伝って板に力が加わるという特徴がある。
スノーボードで曲がるために利用することになる特徴なのだが、
最初の頃は、この一連の動きを前手を進みたい方向に回転させると考えると分かりやすい。
<前手を曲がるための舵(かじ)として使う>
・左に曲がりたい時は左に回す
・右に曲がりたい時は右に回す
・直進したい時は回さない
つまりノーズの上に置いておくのを標準状態にする。
まとめ
以上のように、自然体(直立姿勢)から
①ヒザのサスペンション
②進行方向を見る
③両手の位置(大きく広げる。前手はノーズの上、後ろ手は体の前)
の3つを変化させれば、スノーボードの基本姿勢になる!
この基本姿勢を使えば、「自由にターンするために必要な動き」をより自然かつ適切に行える。
まずは、この通りの姿勢で取り組んでみて快適に滑れるようになってほしい。
ある程度滑れるようになったら、
後ろ手が前にあるとカッコ悪いとか、両手を低い位置に垂らした方が好きとか、自分の好みで変化させていくこともOKだ!!
基本姿勢を知ったら、実際の滑り方をマスターしよう!!
「上達後も役に立つ視点から、必要かつ簡単な順にターン(曲がる)できるようになる方法」
を説明しているので、是非参考にして下さい。
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